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自分を守る?子どもを守る?

次の日は学校での卒業演奏会の練習がある日だった。

泣きはらした目は冷やしてなんとかごまかしたかった。

久しぶりに最高の仲間に会えるのがとても楽しみだった。

なにより、先生に会えると思うと安心できた。

もうとてもひとりで考えるのは無理だった、相談したかった。

 

先生にすべて打ち明けた。

「幼稚園にはそういった先生は結構いる。保育というよりは教育という色が強く出てしまうからだろうか?しかしその教育の仕方は間違っている。」

「中に入ってみて初めてわかることってあるよね。でもそれは決して無駄な経験ではないよ。」

友達にもすべてを話した。

「本当にひどい。私ならそんなところはすぐ辞める。耐えられない。他にも良い園はたくさんある。見学だけじゃわからない部分があるよね。」

 

私は前に声をかけてくださっていた保育園の園長先生を思い出した。

初めての実習で行った保育園でそこでの実習が一番楽しかったのだ。

そこの園長先生からの誘いをお断りして、今の幼稚園に就職した。

それを後悔し始めていることを話した。

 

友達は「今は研修期間だから、辞めるなら早いうちがいいかもしれない。一度担任を持ってしまったら子ども達のためにも辞められなくなる。ダメ元で保育園に連絡をとってみたら?」

「自分が壊れてしまったらどうしようもない。目が腫れてるから昨日も泣いてたんでしょう?(泣いてたことバレてしまいました)研修が始まったばかりでそんなにボロボロになるのは心配。耐えられないかもしれない。」

 

しかし先生の意見は少し違っていた。

「でも、あなたが辞めてしまっても子ども達は救われないよね。同期に仲間もいて延長も味方についてくれそうなら頑張ってみるのもアリだと思う。子どものために踏ん張れたら本当に凄い保育者だと思う。でも決めるのはあなただよ。」

 

私は葛藤した。正直もう心は疲れきっていた。

でも子ども達が気がかりだった。

それに私が先生達からいびられたりしているわけではないし、それならまだ頑張れるのではないかとも思った。

園長も園を変えていきたいと思っているなら…。

保育園は一度断ったのに、いまさら連絡を取るなんて…。

でも辞めるなら今かもしれない…。

 

結局私は決めきれず、もう一人の先生に相談することにした。